※写真は会場で購入したパンフレットです
先日岩波ホールで行われた映画「紙屋悦子の青春」の舞台挨拶に行ってきました。
主演の原田さんはじめ、本上まなみさんも来場されました。そのときの様子なども踏まえた状況を簡単にまとめました。
とはいえ・・大変の長文ではありますが、ご容赦ください。
なお舞台挨拶時のやりとりは速記メモと記憶で書いているので聞き取れなかったところが多数ありますし、内容の誤記もたくさんあると思いますが、予めご容赦ください!
このレポートを通じて「映画 紙屋悦子の青春」に対する理解を高め、ひとりでも多くの方に劇場へ足を運んでもらえることを祈っています。
●当日は結構ハードスケジュール!
舞台挨拶は1回目の上映後と、2回目の上映前と2回あり、両方に参加。
2度の舞台挨拶、2度の映画でその間休憩はほとんどないという、ある意味過酷な試練だったような(^^;・・・・5時間ぶっとおしです(泣)
●そもそも舞台挨拶はいくべきか?
今回は悩みました。だって遠いし時間もない。ただ年に1回位はこういうイベント毎には参加したいなと思っておりまして、今年はまだ一度も行っていませんでした。先を見据えると「幸福のスイッチ」の舞台挨拶くらいかなあ・・・・・と色々考えたときにタイミングよくお盆休みを頂けた事もあり急遽決めました!・・・・・・・予定外の出費のためしばらくはジリ貧生活が続きます(泣)
●チケットGETはハラハラドキドキ
チケットはローソンチケットで予約(フリートーク掲示板に書き込んでいた通りです!)。私は家の電話と携帯と2台使いました。時間きっかりにかけたところ、そこはお約束。最初は全くつながらない!!
まずこの最初の関門を突破しないと舞台挨拶には行けない!ってことで非常にあせりました。携帯・家電ともにリダイヤル機能使いまくり・・・・・・・5分後に2台とも同時につながった次第(^^;
つながったところで、売り切れていたら意味がないわけで・・・・・ともまあ無事GETできたのは喜ばしいところ。1回目を1枚、2回目を1枚、計2枚を無事予約。
10分後には近くのローソンで受け取りました。
・・・・・情報化時代というのを改めて実感!!(だってねえ、電話予約してすぐに受け取れるってすごくないですか?)。
ちなみに整理券は「0円」(レシートにも0円と書いてある)なのでチケットを引き換えてくれたレジのお姉さんが微妙な顔をされていたのが印象的(^^;電話予約のチケットがとれたことは滅多にないので、ちょい嬉しい。平日だったのがよかったのでしょう。
●会場は人だかり、人だかり!
11時から上映なのに、10時過ぎから行例ができていました。
岩波ホールはビルの10Fにあるため、非常階段?づてに2列で並んでます。今回は指定席だから並ぶ必要ないと思うのですが・・・・そこは早く見たいというファン心なんでしょうね。若い方から70代くらいの方々まで幅広いお客様がいらっしゃいました!
初日ということもあってマスコミ関係者も20人位はいらっしゃったでしょうか?
上映前のロビーはパンフレットやポスターを買う人たちで大賑わい!
また入り口には公開初日ということもあり、花が2つ飾られていました。1つは毎日新聞さん、もう1つは?。
ちなみに舞台挨拶はありませんが、当日は16時以降にも2回上映があり、朝から整理券が発売されてました。そちらもすぐに完売したそうです。
●舞台挨拶 1回目
1回目上映後、5分くらい準備をされていました。
その間にマスコミ関係の方々が会場に入ってきてセッティング。
テレビ局らしいカメラも何台かあったようなので、今日明日くらいで放映されるかも?
ちなみに会場の前から2,3列はマスコミ用の席になっていました。
サプライズ?としては、当初予定されていなかった小林薫さんも参加され非常に楽しい舞台挨拶の場となったことです。
ここからの舞台挨拶については、「臨場感を感じてもらうため」及び「スタッフ、キャストの方々の想いをなるべく正確に伝えるため」に進行どおりに書くことにします。(レポート形式でポイントだけまとめてもよかったのですが、あえてそうさせて頂きます・・・・)全て敬称略とさせて頂きます。
舞台挨拶出演者
紙屋悦子役:原田知世さん
永与少尉役:永瀬正敏さん
紙屋ふさ役:本上まなみさん
紙屋安忠役:小林 薫さん
岩波ホール支配人:高野悦子さん
映画パーソナリティ:西谷さん
*****
幕があがる
司会の方入場
司会:「司会を務めさせていただく映画パーソナリティの西谷です。どうぞよろしくお願いいたします。」と冒頭の挨拶。その他諸注意事項を話されました。
西谷:「それでは早速キャストの皆様をご紹介させて頂きます。紙屋悦子役の原田知世さんです。」
原田知世さん登場。舞台向かって左側にたつ。
西谷:「永与少尉役の永瀬正敏さんです。」
永瀬さん、舞台向かって原田さんの右隣にたつ。
西谷:「紙屋ふさ役の本上まなみさんです。」
本上さん、舞台向かって永瀬さんの右隣にたつ。
西谷:「紙屋安忠(やすただ)役の小林薫さんです。」
小林さん、舞台向かって本上さんの右隣にたつ。
西谷:「それでは、岩波ホール支配人、高野悦子よりご挨拶を申し上げます」
高野支配人、舞台左袖より登場。司会の西谷さんのマイクで話す
高野:「ようこそおいでくださいました。黒木監督の作品の中で、戦争を扱った作品が4本ございます。その4本ともを岩波ホールで上映させていただけたことを、とても監督との深い縁を感じられることでございます。そしてこの紙屋悦子の青春が黒木監督の最後の作品となりました。今日から上映します、この紙屋悦子は黒木さんの追悼の作品となります。ご存知のように4月12日に、突然ご逝去されました。元気に作品の試写会の挨拶をしてくれて・・・・今日この初日の日も黒木さんの死を信じることができません。ひとつこの会場にご家族の方と一緒に黒木さんはこの会場に来てらっしゃると思います。会場には、黒木さんのご遺族の方が来られております・・・・」
ここで客席の黒木監督のご遺族の方が立ち、礼をされる
高野:「ありがとうございます。黒木さんが、最後の4本のこの戦争の映画にこめた想いは、戦わないこと、暴力に暴力で屈しないことという、2点。戦うのではないという想いをこめられております。それから私達はこの戦争がおしよせる・・・・・黒木さんのこの願いを、日本の方々に是非たくさんの若い方々にも見て頂き、この想いを広めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」
西谷:「ありがとうございました。今ありましたように、くしくもこの映画のラスト4月12日に黒木監督は亡くなられました。それから4ヶ月たちますが、出演者の皆様も突然のご不幸で驚かれたと思います。この初日の舞台に黒木監督の姿ないことを本当に残念で寂しく思っております。本日はこのように満席ということで、黒木監督、スタッフ一同大勢のお客様にお越し頂いたこと感謝しております。それでは本日お越し頂きましたゲストの皆様にご挨拶とお話を伺います。まずはじめに、原田知世さんお願いします」
原田さん舞台中央に出られ、マイクでご挨拶
原田:「皆さんこんにちは。今日はお集まり頂きましてありがとうございました。今日この初日の日を迎えられて本当に・・・・でいっぱいなんですけれども、あの黒木監督がいらっしゃらないことに・・・・・きっとどこかでまたその・・・・・喜んでらっしゃるんじゃないかと思います。今日は本当にありがとうございました。」
西谷:「原田さんにお伺いしたいんですけれども、時代背景が太平洋戦争末期ということで女性として恋をし・・そんな時代の女性を演じられましてどんなお気持ちでしたでしょうか?」
原田:「ここにこの映画に出てくる登場人物はみんなあのとても自分のことよりも相手のことを先に考えて、そういう愛の形がものすごく素敵だなと思いましたし、この紙屋悦子さんは、今の私よりも随分年が若いんですけれども、とてもあの精神的に強いというか、まあ映画の中でも明石さんが最後の挨拶、別れの挨拶をしにきてくれたときに、台本上では涙を見せずにお体ご自愛くださいという最後の言葉があったんですけれども、この映画は順撮りでやってきまして、以前の撮影があったときにほんとにみんな笑顔で、自分の気持ちとは裏腹の愛情で、またこの一言を言うのがなかなかにできなくて、それで涙があふれてしまって、で監督に・・・・に負けてしまったのでもう一度撮ってくださいとお願いして。・・・・精神的に強い成熟している女性だなということを、やりながら自分と比べてしまったというか・・・・。」
西谷:「ありがとうございました。」
原田:「ありがとうございました。」
西谷:「次は永瀬正敏さんお願いします。」
永瀬さん、中央のマイクで。背が高くマイクが低いので前かがみ。
しゃべるの大変そうでした・・・
永瀬:「本日はありがとうございます。こんないっぱいになってとても嬉しいです。黒木監督は僕が宮崎出身なんですけど、地元の尊敬できる大先輩なので、一度ご一緒したいなあと、僕みたいなチンピラみたいな役者でも、使って頂ければなあと思っていて、やっとこう夢が叶った矢先の出来事だったので、また僕は受けいれられていません。はい、でもあの皆さんの心の中でいっぱいこう勉強させて頂ければと思っています。本日はありがとうございます。」
西谷:「永瀬さんは大変髪の毛が長いんですけれども、映画の中では坊主の髪型で役に望まれたということで、どんな想いで演じられたのでしょうか?」
会場全体が笑いに包まれる
永瀬:「侍みたいな頭ですね・・・・いや、まあ兵隊さんの役なんで、髪はもう・・・」
西谷:「じゃあ坊主ということで抵抗はなく・・・?」
永瀬:「いえ、なにも。」
西谷:「こういった満員のお客様がいらっしゃっているんですが黒木監督にどのように報告されますか?」
永瀬:「いや、(しみじみと)黒木監督はもういらしてると思うんで、はい」
西谷:「ありがとうございました」
永瀬:「ありがとうございました」
西谷:「次は本上まなみさんお願いいたします」
本上さん中央へ。永瀬さん同様前かがみでしゃべる。
本上:「皆さんこんにちは、本上まなみです。本当に黒木さんとまた会って話ができないということがとても残念でなりません。私にとって紙屋悦子の青春という作品によって、撮り終えた後、撮っている間もずっとだったんですけれども、私にとって体験したことのない戦争というものがどういうものだったのか、撮影が終わった今もずっと考えています。本当に決して繰り返してはいけないということ、でもどうしてあんなことが起きてしまったのか?ということ。それをずっと考えながら私はこれからも生活をし、そしてまた仕事をし生きていくのだろうなと思っています。そういう風にこう、自分の内面を変えるキッカケになったこの作品に、今日公開を迎えることができて本当に嬉しく思っています。黒木監督どうもありがとうございました。皆さんもありがとうございます。」
西谷:「ごらんになった皆さんも感じられたと思うんですが、本上さんが演じられた役ですね、本当にあの彼女が出てくると、とてもぱっと明るくなる感じで、大変評判になったんですけれども、あの監督の方から何かこの役について指導とかありましたか?」
本上:「えっと実は役に関しての話は監督とはそれほどたくさんはしていません。私が台本を読んで、感じたことをそのままお芝居にして、そういうふうに撮影をしていました。ただ何度も繰り返してリハーサルを重ねましたので、その中で生まれてくるふさの姿というのは、私自身とはとてもかけ離れたもののように、完成した作品を見ると思うんですけれども、きっとふささんが生き生きとしてくる瞬間があって、それをあの撮影監督の川上さんがうまく撮ってくれたんじゃないかなあと思います。それで、なんでしょうね、ふさは悦子さんのことも、そして夫である安忠さんのこともとても大好きで、大好きだから話をするときは、決して目をそらさないこと、そんなことを監督には言われたような気がしています。」
西谷:「悲惨な映像というのがないんですけれども、それでも台詞のひとつひとつにこの戦争の重さが伝わってくるんですが、本上さんどんな方にこの作品を見て頂きたいでしょうか?」
本上:「(ちょっと間があいて)そうですね、あのまだ未だに世界のどこかでは戦争があって、なんて人間てまだこんなことをしているんだろう?といつも思うんですね。だから本当にこの世界から戦争がなくなるまで、この作品ができたことで戦争を知らない人にも知っている方にも皆さんに見てもらって、黒木さんの想いをキャッチして頂ければと思います」
西谷:「ありがとうございました。続いて小林薫さんお願いします」
小林さん前に出る
小林:「えっとぉそうですね。本当に黒木さんがこの場にいないというのは改めて、え、・・・・というか、ほとんど亡くなられたというのが未だに信じられなくて、益々あの、ヨイショするわけではないんですけど、あんまり声高に発言をしないで撮っていかれる、ほんとに名監督だと思っていたんで、またチャンスがあれば、黒木さんの現場、あかいひとみ?にまた行きたいなと思っていたので、本当にもう寂しい限りです。ほんとにセットの隅で役者達は控えるんですけれど、そこでほんとににこやかに、にこにこされていたのがすごく印象に残っています・・・あの・・・・・寂しいですね。あのでも僕は最後の遺作になっているんですけれども、皆さん一緒だと思うんですけれども、黒木さんと仕事ができたというのは、ほんと役得というかね、あの役得だったなあと思うんですけども。」
西谷:「皆さんそうなんですけれども黒木監督の作品ははじめてと出演ということなんですが、小林さんにとっては黒木さんの魅力というんでしょうか、この映像の魅力というのはどういったものでしょうか?」
小林:「あのえっと???・・・・芝居台本・・・・松田さんと黒木さんが共通しているのは多分、こう声高に何か発言していかないというか、テーマを与えていかないというか、だから僕ら役者にも今回の映画はこういう世界なんですよとかあなたはこういう役なんですよといった説明は一切ないんですよ。説明してしまうとそこからこぼれてしまう大事なものがあるんで、その・・そちらのほうが大事なんだというふうに多分思われていたんでしょうね。メッセージというか、そういう思いいれか・・今回の映画もそうなんですけれども、やっぱりよく戦争の時代、あの時代を暗い時代だったと一言で言ってしまうんですけど、僕らの4人、たまたま4人ですけど、5人だったりするんですけれども、やっぱかけがえのない時間だったというのはおんなじだったと思うんですね。その豊かさというかその声高に発生しないというか、そこから発生してしまうとこぼれてしまう、なんかすごく大事なものを、黒木さんは作り上げようとしてきたんだと思うし、そういう意味で巧妙に作品を捉えていたところも好きだったし。でも優しいところもあってね、僕も役と年齢差がすごくあるんですよ。僕の台本の年齢を見ると28と書いてあるんですよ。僕は・・・リーターだったんですけれども、そんなんやるのも役者の仕事だと思ったから、でも黒木さんはすごく優しくて、小林さん28は気にしないでください。30だと思ってくださいと、たった2歳なんですが、優しい言葉をかけて頂きました(笑)」
会場大爆笑
西谷:「小林さんありがとうございました。さてここで本日は黒木和雄監督の生まれ故郷であります、宮崎県から素晴らしいバラの花束が届いております。これは宮崎県の明日を見る会からですね。それでは花束贈呈高野支配人からお願いします」
4人の出演者に順番に花束が渡される。
西谷:「ありがとうございました。それでは写真撮影を行いますので、マスコミの皆様前にお集まりください」
ここからマスコミによる写真撮影。4人は中央に出てこられ
順番に撮影に応じてました。このときの順番は左から
本上さん、原田さん、永瀬さん、小林さん。
西谷:「それでは最後にゲストの皆様に盛大な拍手をお願いします」
出演者舞台袖に移動
西谷:「ここで連絡がございます。本日の夜22時30分からNHKの教育テレビETV特集、映画作家 黒木和雄の世界が放送されます。こちらも是非ご覧ください。本日はありがとうございました。」
*****
舞台挨拶は20分を超えており、予定よりも長かったです。
想いがしみじみと伝わってくる舞台挨拶で、私は特に高野支配人に言葉に感激しました。私の場合映画はただ見て終わりというのが多いのですが、今回は色々と考えさせるものを、キッカケをこの舞台挨拶で得られたことを嬉しく思います。
疲れたので腕休めを。
レポートはその2に続きます。
※本文の無断転載、転用は固くお断りいたします。
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